特殊ホール出力設定(NCファイル出力)
NCファイル出力のダイアログで、処理対象データに長穴等の特殊ホールが存在する場
合、次にタブシートが現れます。
長穴等の特殊ホールの加工法の出力設定
このタブシートでの定義内容は以下の如く。
[テーブルの各項目]
@「HolT」 :
出力対象データが持つ、長穴・加工円・角穴の「HolT番号」のみを一覧表示します。
A「ホール形状」 :
対象ホールの定義形状を示します。
B「穴径」 :
対象ホールの加工時のドリル径を示します。
C「G84/85」 : G84/G85によるコマンドにより対象ホールをNC出力する際チェックします。
この場合、Dの定義は意味を持ちません。
D「加工精度」 : 対象ホールを複数のドリルヒットで加工する際の加工精度で、下図のAまたばB
のいずれかをmm単位の数値で指定します。
E「凹凸」: チェックを入れるとDの加工精度を「B」で指定した事を意味します。チェックなしで
は「A」となります。
F「間送り」:長穴の場合の加工手順を始点-終点-その中間-またその中間・・・という様に間を置い
て順に加工する場合にチェックします。チェック無しでは、始点から終点へ順送りで加工されます。
[上部のファイル名欄]
上記テーブルの設定内容は、特定の名前で保存しておき、必要に応じて呼び出して使用できます。そ
の保存ファイルを指定します。データの保存は、「ファイル出力」を実行した際またはメニュでファ
イル保存指定した際にこの名前で行われます。
[下部のメッセージ欄]
現在カーソルの有る行の現状のC〜Fでの加工条件での、加工ピッチ(図のA)、凹凸量(図のB)及
びその特殊ホール1穴を明けるに必要なドリルヒット数を示します。これは設定した条件に対して、
実際のNCデータ出力時の穴展開値です。
[注意点]
テーブルは全欄操作可能ですが、各特殊ホールで意味を持つのは下表の○の欄のみです。
ホール種類 | G84/85 | 加工精度 | 凹凸 | 間送り | 注記 |
長穴 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 |
加工円 | ○ | ○ | ○ | X | 1,2 |
角穴 | X | ○ | ○ | X | 2,3 |
注1:長穴や加工円で、G84/85欄をチェックした時、加工精度は意味を持ちません。また
他の欄のチェックは不可と成ります。他の凹凸等を定義したい場合は、先にG84/85のチェ
ックをはずして下さい。
注2:加工円や角穴の間送りはチェックできません(間送りモードがありません)。
注3:角穴には対応するコマンドが無くG84/85チェックはできません。
[キーワード]
・長穴データのNC出力
・加工円データのNC出力
・角穴データのNC出力